水菜の天気対策と畑で見る所
葉茎菜類・生育期 4段階・天気の条件 8件
ミズナ(水菜)が天気で受けやすい影響を、生育期ごとに「こういう天気が続いたら → 起きやすいこと → 見に行く所」の順で並べています。
気象からは「環境」「水分」「生育フェーズ」の段を主に判断する。根圏(pH・EC・根こぶ)は気象からは推定に留まり、現地確認が必要。施設・養液栽培では外気象は参考値で、内部環境(換気・温度・湿度制御)が支配的。
育苗・発芽期
生育適温帯(目安15〜25℃)を下回る低温が続く
低温
- 起きやすいこと
- 発芽の揃いが悪くなる、初期生育が停滞しやすい条件。耐寒性はあるが低温期は伸長が緩慢になりやすい。
- 見に行く所
- 発芽率・子葉展開の揃い、初生葉の展開スピード。
- 露地と施設
- 露地は早春・晩秋の低温に直接さらされる。施設・トンネルは保温で緩和できる。
- 確かさ
- 一般的目安(生育適温15〜25℃はデータにある)。品種・作型で要補正。
高温・強日射に加え低湿度・乾燥が続く
高温・猛暑乾燥・少雨高湿度・結露
- 起きやすいこと
- 苗が乾燥ストレスを受け、生育ムラや初期生育の遅れが出やすい。
- 見に行く所
- 子葉・本葉のしおれ、土壌(培地)表面の乾き具合。
- 露地と施設
- 露地は強日射・風で乾きやすい。施設・養液は灌水制御で緩和しやすいが、換気過多による乾燥に注意。
- 確かさ
- 一般的知見。気象からは推定に留まり、灌水管理の実態は現地確認が必要。
生育期(葉数拡大期)
相対湿度が高い状態が続く、または連続降雨・夜露で葉面が濡れた状態が続く
大雨・長雨高湿度・結露
- 起きやすいこと
- 白さび病(Albugo)・べと病が出やすい条件(AGRIX:いずれも多湿で助長)。
- 見に行く所
- 葉裏の白色〜黄白色の斑点状病斑(白さび)、葉表の黄斑・葉裏のカビ状変色(べと病)。
- 露地と施設
- 露地は降雨・夜露で葉面が濡れやすい。施設は換気・循環扇で湿度を制御しやすい。
- 確かさ
- AGRIX AI の知見に基づく。発生を確定するものではなく「出やすい条件」に留まる。
高温と多湿が同時に続く(梅雨・盛夏の降雨後など)
高温・猛暑大雨・長雨高湿度・結露
- 起きやすいこと
- 軟腐病が出やすい条件(AGRIX:高温多湿・N過多で助長)。窒素過多かどうかは気象からは判断できない。
- 見に行く所
- 株元・葉柄基部の水浸状変色・異臭、生育点付近の腐敗の有無。
- 露地と施設
- 露地は降雨後の高温多湿で助長されやすい。施設は換気・除湿で軽減余地が大きい。
- 確かさ
- AGRIX AI の知見。施肥状況(N過多かどうか)は現地確認が必要な要素。
乾燥した高温日が続く(低湿度・高温)
高温・猛暑乾燥・少雨高湿度・結露
- 起きやすいこと
- コナガ・キスジノミハムシ・アオムシ・アブラムシなど食葉性害虫が活動しやすい条件。
- 見に行く所
- 葉の食害痕・食入孔、葉裏の虫体や卵、防虫ネットの破損有無。
- 露地と施設
- 露地は外部からの飛来・侵入を直接受ける。施設は防虫ネット・環境制御で管理余地が大きい(ベビーリーフは無農薬志向が強く、物理防除・環境制御が中心とされる)。
- 確かさ
- 一般的知見。気象は害虫が活動しやすい条件の目安に留まり、発生を確定しない。
抽台感応期
一定期間の低温にさらされた後、高温・長日が続く
低温高温・猛暑
- 起きやすいこと
- 抽台(トウ立ち)が早まりやすい条件(データ:長日・高温+低温感応で抽台)。
- 見に行く所
- 生育点の急な伸長・花芽の兆候、葉数に対して草丈が先行して伸びていないか。
- 露地と施設
- 露地は季節の気温推移・自然日長の影響を直接受ける。施設・植物工場は温度・日長を制御しやすく抽台を管理しやすい。
- 確かさ
- データにある一般的知見。晩抽性品種か否かで感受性が大きく異なる。
収穫期(ベビーリーフ・大株どり)
収穫前後に高温多湿が続く
高温・猛暑高湿度・結露
- 起きやすいこと
- 白さび病・べと病・軟腐病の被害拡大、収穫物の傷みが早まりやすい条件。
- 見に行く所
- 収穫物・株元の変色や腐敗、圃場残渣の病斑の広がり。
- 露地と施設
- 施設は収穫前の換気・除湿で軽減余地がある。露地は収穫適期を逃さない判断が要る。
- 確かさ
- 一般的知見・AGRIX AI の知見の組み合わせ。発生を確定するものではない。
収穫期に低温が続く
低温
- 起きやすいこと
- 生育(葉数増加・肥大)が緩慢になり、収穫適期がずれ込みやすい条件。
- 見に行く所
- 草丈・葉数が想定生育日数(小株どり20〜40日/大株どり60〜90日目安)に対して遅れていないか。
- 露地と施設
- 露地は外気温の影響を直接受ける。施設は保温で調整余地がある。
- 確かさ
- データにある(生育適温15〜25℃、栽培日数目安)に基づく一般的目安。作型・品種で要補正。
天気が重なると起きやすいこと
高温+多湿(連続降雨を含む)
白さび病・べと病・軟腐病が出やすい条件が同時に重なりやすい。梅雨期・盛夏の降雨後は特に警戒し、施設では換気・除湿の要否を現地で確認する。
低温期間のあとの急な高温・長日
抽台が早まる条件が重なりやすい。特に生育期間の長い大株どりで、収穫前の抽台リスクを現地で確認する。
乾燥・高温の継続
食葉性害虫(コナガ・キスジノミハムシ・アオムシ・アブラムシ等)が活動しやすい条件が重なりやすい。防虫ネットの点検要否を確認する。
このデータは気象条件から「出やすい状態」を示すもので、病害・害虫・抽台の発生を確定しない。根圏(pH・EC・根こぶ)や施肥状況は気象からは推定に留まり、現地確認が必須。施設・養液栽培では内部環境が支配的で外気象は参考値。数値は品種(晩抽性・耐病性等)・地域・作型で補正が必要。防除に触れる場合も、農薬は登録内容を確認のうえ判断すること。
自分の畑の水菜を、今日の天気と写真で見てもらうなら
AGRIX AI は、作物の写真から病気・害虫・生理障害を見分け、地域の天気予報と生育の段階を重ねて「今日なにを見に行くか」を出すアプリです。このページの内容は、アプリが判断に使っているデータの一部です。
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このページについて AGRIX AI に入っている作物の「天気への反応」と「病害虫の出やすい条件」のデータを、そのまま読みやすく並べたものです。数値は一般的な目安で、品種・地域・作型で変わります。病害虫の発生を言い当てるものではなく、「出やすい条件」と「見に行く所」を示しています。
農薬を使うときは、ラベルの登録内容と、お住まいの県の病害虫防除所が出す情報・防除指針に従ってください。
作り方:AGRIX AI のデータ(作物66種の天気への反応・22作物の病害虫の条件)から、プログラムで1作物1ページに並べています。文章や数値は足していません。データを直すと、このページも作り直します。
作成:北島真史(RAIXEN・AGRIX AI 開発)。元専業農家(ブロッコリー4ha・ネギ・ズッキーニほか10年)、農業資材店で土壌診断と肥料・農薬の相談を担当、今は米6ha・ネギの兼業農家。著書『直売所で儲かる心理設計』。