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タマネギの天気対策と畑で見る所

葉茎菜類・生育期 4段階・天気の条件 10件・病害虫 7件

タマネギが天気で受けやすい影響を、生育期ごとに「こういう天気が続いたら → 起きやすいこと → 見に行く所」の順で並べています。

気象からは「環境」「水分」「生育フェーズ」の段を主に判断する。根圏(土壌水分・排水性・EC)は気象からは推定に留まり、現地確認が必要。施設栽培(育苗ハウス等)では外気象は参考値で、内部環境(換気・かん水)が支配的。

育苗・定植期

日最低気温が0℃前後まで下がる、または霜が降りる

霜・凍害
起きやすいこと
苗の凍害・生育停滞が起きやすい条件。
見に行く所
葉先の変色・萎凋の有無、霜の降りた朝の苗の状態。
露地と施設
露地は霜の影響を直接受ける。トンネル・べたがけの有無で差が出る。育苗ハウスは加温の有無を確認。
確かさ
一般的知見。品種の耐寒性・苗齢で差がある。

苗(茎盤径がある程度太った株)が0〜10℃帯の低温に長期間さらされる(目安として累積で約1000時間規模)

低温
起きやすいこと
抽苔(とう立ち)の感応が進みやすい条件。抽苔した個体は収穫物として使えなくなるため(AGRIX:抽苔=100%損失個体、目標抽苔率3%以下)、感受性の高い株が混じっていると減収要因になりやすい。
見に行く所
苗・株の茎盤径(基部の太さ、目安10mm以上で感応しやすいとされる)、低温期間の長さと株の生育ステージ、実際にとう立ちした株の有無。
露地と施設
露地は外気の低温にそのまま反応する。トンネル・育苗ハウスは内部温度を保てれば感応を抑えられる可能性があるが、内部の温度は現地確認が必要。
確かさ
AGRIX AI の知見。気象からは低温の継続時間の目安を示すに留まり、実際に感応するかは株の大きさ(茎盤径)・品種・播種期に強く依存するため、気象単独では確定できない。

強風と乾燥が定植直後に続く

乾燥・少雨強風・台風
起きやすいこと
活着前の苗が水ストレスを受け、活着不良・萎凋になりやすい。
見に行く所
苗の活着状況、日中のしおれが夕方までに回復するか、株元の土壌の乾き具合。
露地と施設
露地は風の影響を直接受ける。施設は換気過多による乾燥に注意。
確かさ
一般的知見。根量・かん水管理に依存。

生育期(葉数増加期)

気温10〜20℃の範囲で相対湿度95%以上の状態が続く(曇雨天が続く時期に起きやすい)

高湿度・結露
起きやすいこと
べと病が出やすい条件(AGRIX:湿度95%以上・温度10〜20℃で発生しやすく、防除に失敗すると25〜75%の減収リスクがあるとされる)。
見に行く所
葉の黄化・すす状のカビ、下葉の状態、圃場全体の生育の乱れ。
露地と施設
露地は連続した曇雨天で高湿度になりやすい。施設・トンネルは換気・循環扇で湿度を下げられる余地が大きい。
確かさ
AGRIX AI の知見。発生を確定するものではなく、気象は「出やすい条件」を示すに留まる。防除に触れる場合は登録内容を確認のうえ判断すること。

日最高気温が高い状態(目安29℃前後)が数時間以上続く

高温・猛暑
起きやすいこと
高温の継続はべと病の胞子を弱らせる方向に働くとされる条件(AGRIX:29℃×4時間程度で胞子が死滅するとされる知見)。ただし高温そのものによる生育への影響は別途確認が必要。
見に行く所
葉色・葉数の進み具合、萎凋の有無。
露地と施設
露地は外気温に直接左右される。施設は換気で内部温度をある程度コントロール可能。
確かさ
AGRIX AI の知見。気象条件からは胞子への影響の目安に留まり、発病の有無自体を確定しない。

りん茎肥大期

連続降雨や圃場が滞水しやすい状態が続く

大雨・長雨
起きやすいこと
排水不良は減収につながりやすい条件(AGRIX:排水不良で25〜70%の減収リスク)。長期間の滞水(目安として50日規模の湛水)では土壌の微生物活性・浸透性が大きく低下するとされる。
見に行く所
圃場の停滞水・ぬかるみの有無、株元・根の状態(現地での土壌確認が必要)。
露地と施設
露地は降雨・排水路の状態を直接受ける。施設はかん水管理次第だが、過かん水で同様のリスクが生じ得る。
確かさ
AGRIX AI の知見。土壌側の要因(排水性・土性)は気象からは推定に留まり、現地確認が必要。

高温・乾燥が続き土壌の乾きが大きい状態が続く

高温・猛暑乾燥・少雨
起きやすいこと
水分不足が続くと球の肥大が抑制されやすい条件(AGRIX:必要水分量を大きく下回ると収量が半分程度まで低下するとされる目安がある)。
見に行く所
葉の萎凋・巻き、球の肥大の進み、株元の土壌の乾き具合(土壌水分自体は気象からは推定に留まる)。
露地と施設
露地は降雨依存でムラが出やすい。かん水設備がある場合は補給で緩和可能。
確かさ
AGRIX AI の知見。実際の土壌水分は現地確認が必要。

乾燥が続いたあとに急な降雨や多量のかん水が入り、土壌水分が急変する

大雨・長雨乾燥・少雨
起きやすいこと
急な吸水変化で球割れ・裂球や、過湿による根の障害につながりやすい条件。
見に行く所
球の割れ・裂けの有無、株元の停滞水。
露地と施設
露地は降雨に左右されやすい。施設はかん水量の調整で回避余地がある。
確かさ
一般的知見。品種・肥大ステージで感受性が異なる。

収穫・乾燥期

収穫前の数週間、降雨が少なく乾燥した状態が続く

大雨・長雨乾燥・少雨
起きやすいこと
この時期の乾燥・かん水停止は乾物率を高め、貯蔵性を高める方向に働くとされる条件(AGRIX:乾物率+1%で貯蔵期間が2週間程度延びるとされる目安がある)。
見に行く所
葉の倒伏・枯れ具合(収穫適期のサイン)、球の乾き。
露地と施設
露地は天候に依存する。乾燥施設がある場合は補助的に活用できる。
確かさ
AGRIX AI の知見。貯蔵性は品種・調製方法にも左右される。

収穫期に降雨が続く、または高湿度の状態が続く

大雨・長雨高湿度・結露
起きやすいこと
球の予備乾燥(キュアリング)が遅れ、腐敗・病害が出やすい条件になりやすい。
見に行く所
収穫後の球の表面の湿り、傷・軟化の有無。
露地と施設
露地は収穫作業自体が天候に左右される。乾燥施設がある場合は人工乾燥で緩和できる余地がある。
確かさ
一般的知見。

天気が重なると起きやすいこと

低温累積+苗の生育進行(茎盤径の肥大)

0〜10℃帯の低温が続く時期に苗が一定の太さまで育っていると抽苔感応が重なりやすい。とう立ちした株は収穫物として使えなくなるため、低温期間の長さと苗の生育ステージを併せて現地で確認。

中温・高湿度の継続+圃場の排水不良

べと病が出やすい条件と、根の生育不良が同時に生じやすい。下葉の状態と圃場の水はけを合わせて確認。

収穫期の少雨不足(乾燥期間が短い)+収穫時の高湿度

乾物率が上がりきらないまま収穫・貯蔵に入ると、貯蔵性低下と腐敗リスクが重なりやすい。

このデータは気象条件から「出やすい状態」を示すもので、病害・生理障害・抽苔の発生を確定しない。施設(育苗ハウス等)では内部環境が支配的で外気象は参考値。数値は品種・地域・作型で補正が必要であり、根圏(EC・排水性・土壌水分)は気象からは推定に留まり現地確認が必要。防除に触れる場合も、農薬は登録内容を確認のうえ判断すること。

タマネギの病害虫が出やすい条件

天気の数字は「この範囲で出やすい」という目安です。条件がそろったら、下の「見る所」を畑で確かめてください。

べと病 病気

出やすい条件
気温 10〜20℃/湿度 95%以上/雨が続くと増える
時期の目安
2〜5月
生育の段階
生育期・肥大期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
葉が淡色になり倒れ込み葉面にかび状の病斑が出やすい。湿った朝に葉を確認する
見る所
葉の黄化・かび状病斑・倒伏・朝露
被害の重さ
重い
確かさ
高い
参考
病害虫・雑草の情報基地

灰色腐敗病 病気

出やすい条件
雨が続くと増える
時期の目安
5〜7月
生育の段階
肥大期・収穫期・貯蔵期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
首部や球が軟化し灰色のかびが出やすい。収穫前後の濡れと首部を確認する
見る所
首部の軟化・球の腐敗・収穫時の濡れ・乾燥状態
被害の重さ
重い
確かさ
低い
参考
各県病害虫防除指針

白色疫病 病気

出やすい条件
雨が続くと増える
時期の目安
3〜5月
生育の段階
生育期・肥大期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
葉に白色から淡褐色の病斑が出やすい。降雨や結露が続いた後に確認する
見る所
白色病斑・葉先枯れ・朝露・排水
被害の重さ
中くらい
確かさ
低い
参考
各県病害虫防除指針

軟腐病 病気

出やすい条件
雨が続くと増える
時期の目安
5〜7月
生育の段階
肥大期・収穫期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
球や葉鞘が水浸状に軟化し異臭が出やすい。高温多湿時は傷口を見る
見る所
球の軟化・異臭・傷口・停滞水
被害の重さ
重い
確かさ
低い
参考
各県病害虫防除指針

さび病 病気

出やすい条件
雨が続くと増える
時期の目安
4〜6月
生育の段階
生育期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
葉に橙色から褐色の粉状斑点が出やすい。多湿後は下葉を確認する
見る所
橙色斑点・下葉・葉の濡れ・風通し
被害の重さ
中くらい
確かさ
低い
参考
各県病害虫防除指針

ネギアザミウマ 害虫

出やすい条件
乾燥すると増える
時期の目安
5〜8月
生育の段階
生育期・肥大期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
葉に銀白色のかすり状食害が出やすい。乾燥期は葉の基部も見る
見る所
銀白色の食害・葉の合わせ目・虫体・乾燥
被害の重さ
中くらい
確かさ
中くらい
参考
各県病害虫防除指針

ネギアブラムシ 害虫

出やすい条件
乾燥すると増える
時期の目安
4〜6月・9〜10月
生育の段階
生育期
作型
露地・施設
最初に出るサイン
葉や葉鞘に黒っぽい虫が群生しすす状の汚れが出やすい。萎縮症状も確認する
見る所
虫体の群生・すす状汚れ・葉の萎縮・ウイルス様症状
被害の重さ
中くらい
確かさ
中くらい
参考
東京都病害虫防除所・各県病害虫防除指針

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AGRIX AI は、作物の写真から病気・害虫・生理障害を見分け、地域の天気予報と生育の段階を重ねて「今日なにを見に行くか」を出すアプリです。このページの内容は、アプリが判断に使っているデータの一部です。

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このページについて AGRIX AI に入っている作物の「天気への反応」と「病害虫の出やすい条件」のデータを、そのまま読みやすく並べたものです。数値は一般的な目安で、品種・地域・作型で変わります。病害虫の発生を言い当てるものではなく、「出やすい条件」と「見に行く所」を示しています。

農薬を使うときは、ラベルの登録内容と、お住まいの県の病害虫防除所が出す情報・防除指針に従ってください。

作り方:AGRIX AI のデータ(作物66種の天気への反応・22作物の病害虫の条件)から、プログラムで1作物1ページに並べています。文章や数値は足していません。データを直すと、このページも作り直します。

作成:北島真史(RAIXEN・AGRIX AI 開発)。元専業農家(ブロッコリー4ha・ネギ・ズッキーニほか10年)、農業資材店で土壌診断と肥料・農薬の相談を担当、今は米6ha・ネギの兼業農家。著書『直売所で儲かる心理設計』。

最終更新 2026-11-03・AGRIX AI・作物の天気・病害虫の一覧・プライバシー