ラッキョウの天気対策と畑で見る所
葉茎菜類・生育期 4段階・天気の条件 11件
ラッキョウが天気で受けやすい影響を、生育期ごとに「こういう天気が続いたら → 起きやすいこと → 見に行く所」の順で並べています。
気象からは「環境」「水分」「生育フェーズ」の段を主に判断する。砂地の保肥力・排水性、種球の健全性、分球バランス、連作歴は気象からは推定に留まり、現地確認が必要。栽培は露地(砂丘地)が基本で、トンネル等の被覆がある場合のみ外気象は参考値となり内部環境が支配的。
種球植付・活着期
植付期(夏〜秋)に残暑が長引き、高温が続く
高温・猛暑
- 起きやすいこと
- ラッキョウは高温で休眠し冷涼期に生育する性質があるため、休眠明けが遅れ活着・発根が遅れやすい条件。
- 見に行く所
- 種球からの発根・発芽の有無、圃場全体の発芽ムラ。
- 露地と施設
- 露地(砂丘地)が基本栽培形態。トンネル被覆がある場合は内部がさらに高温になりやすく、外気象は参考値。
- 確かさ
- データにある(高温で休眠、冷涼期に生育)に基づく一般的知見。産地・地域の気候で植付適期・休眠明けの時期は異なる。
強風が続く(砂丘地特有の条件)
強風・台風
- 起きやすいこと
- 砂地は保肥力・保水力が低く、強風で表土(砂)が動きやすいため、植付直後の種球の露出や苗の乾燥ストレスが出やすい条件。
- 見に行く所
- 植付部の砂の移動・種球の露出、苗のしおれの有無。
- 露地と施設
- 露地(砂丘地)は風の影響を直接受ける。防風対策の有無で差。
- 確かさ
- データにある(砂丘地が代表産地)に基づく一般的知見。気象からは推定に留まり、現地確認が必要。
植付期に多雨・過湿が続く
大雨・長雨
- 起きやすいこと
- 砂地でも排水不良が重なると種球の腐敗(乾腐病等)を招きやすい条件。健全でない種球を持ち込んだ場合は特にリスクが高まる。
- 見に行く所
- 種球・株元の変色や腐敗臭、圃場の停滞水の有無。
- 露地と施設
- 露地は降雨・排水状況の影響を直接受ける。畝立て・排水路の有無で差。
- 確かさ
- データにある(乾腐病=Fusarium、健全種球でウイルス・線虫・乾腐病を持ち込まない、排水重視)に基づく。発生を確定するものではなく、気象は出やすい条件を示すに留まる。
生育期(冷涼期生育・分球開始)
冷涼な気温で経過する時期が続く
- 起きやすいこと
- ラッキョウは冷涼期に生育が進む性質があるため、この時期の低温自体は生育に適する条件。ただし急激な低温や霜がある場合は葉先の傷みに注意。
- 見に行く所
- 葉の生育の進み具合、霜による葉先の変色・萎縮の有無。
- 露地と施設
- 露地(砂丘地)が基本。防寒資材の有無で差。
- 確かさ
- データにある(冷涼期に生育)に基づく一般的知見。作型(1年掘り/2年掘り)・地域で経過が異なる。
相対湿度が高い状態が続く、または降雨後に葉が濡れた状態が続く(結露含む)
大雨・長雨高湿度・結露
- 起きやすいこと
- ネギ属に共通してさび病・白色疫病・軟腐病が出やすい条件。多湿・葉の濡れが続くと病斑が広がりやすい。
- 見に行く所
- 葉表面の橙色〜褐色斑点(さび病様)、葉の白色病斑、株元の軟化・異臭(軟腐病様)。
- 露地と施設
- 露地は降雨・夜露の影響を直接受ける。株間・風通しで軽減余地あり。
- 確かさ
- データにある(さび病・白色疫病・軟腐)に基づく一般的知見。発生を確定するものではなく、現地確認が必要。
日射不足が続く(曇天・降雨が多い時期)
大雨・長雨日照不足
- 起きやすいこと
- 光合成が低下し、株の充実や分球に向けた養分蓄積が鈍りやすい。
- 見に行く所
- 葉色の薄まり、葉数・株の張りの停滞。
- 露地と施設
- 露地は天候依存。
- 確かさ
- 一般的知見。ラッキョウ固有のデータにあるはなく、気象からは推定に留まる。
分球・肥大期
気温が上がり始め、高温・乾燥が続く(晩春〜初夏)
高温・猛暑乾燥・少雨
- 起きやすいこと
- 高温で休眠に向かう性質があるため、肥大期に高温が早まると肥大が止まりやすい。乾燥が重なると球の肥大不足につながりやすい条件。
- 見に行く所
- 葉の枯れ上がりの進み具合、掘り取り時の球の充実度(現地確認)。
- 露地と施設
- 露地(砂丘地)が基本。かん水設備がある場合は乾燥の影響を緩和できる。
- 確かさ
- データにある(高温で休眠)に基づく一般的知見。1年掘り/2年掘りの作型で肥大期の管理・対応時期が異なる。
多雨・過湿が続く、または乾燥から急に多雨へ転じる
大雨・長雨乾燥・少雨
- 起きやすいこと
- 砂地は排水性が高いが、極端な多雨や急激な乾湿変化が続くと分球バランスが乱れたり、球の腐敗(軟腐病・乾腐病)が出やすい条件になる。
- 見に行く所
- 株元・球の変色や軟化、分球数と球サイズのばらつき。
- 露地と施設
- 露地は降雨・排水状況の影響を直接受ける。畝の排水性で差。
- 確かさ
- データにある(過剰Nと分球バランス、乾腐病・軟腐病)に基づく一般的知見。気象のみでは分球数・肥大不良の原因は特定できず、施肥(分施)・種球・連作の現地確認が必要。
分施した直後に強い降雨がある(砂地は保肥力が低く分施が基本)
大雨・長雨
- 起きやすいこと
- 砂地は保肥力が低いため、強い降雨で肥料分が流亡しやすく、生育・分球への肥効が不安定になりやすい条件。
- 見に行く所
- 降雨後の葉色の変化、生育の停滞。
- 露地と施設
- 露地は降雨を直接受ける。
- 確かさ
- データにある(砂地は保肥力低=分施が基本、流亡回避)に基づく。気象からは肥料流亡の可能性を示すに留まり、施肥設計は現地判断。
収穫・調製期
収穫前後に高温・多湿が続く
高温・猛暑高湿度・結露
- 起きやすいこと
- 収穫後の発芽・変色が進みやすく、球の劣化・腐敗が出やすい条件。速やかな調製・低温管理の必要性が高まる。
- 見に行く所
- 収穫球の発芽の兆し、変色・傷みの有無。
- 露地と施設
- 圃場条件は露地に左右される。調製後の保管(低温貯蔵)は施設側の管理が支配的。
- 確かさ
- データにある(収穫後の発芽・変色を避け速やかに調製・低温)に基づく。
収穫適期前後に連続降雨がある
大雨・長雨
- 起きやすいこと
- 圃場が過湿になり掘り取り作業が難しくなるほか、球の傷み(軟腐等)が出やすい条件。
- 見に行く所
- 圃場の停滞水・ぬかるみ、葉の枯れ上がり(収穫適期のサイン)の確認。
- 露地と施設
- 露地は降雨の影響を直接受ける。
- 確かさ
- データにある(葉が枯れ始め・球充実で収穫、軟腐)に基づく一般的知見。
天気が重なると起きやすいこと
多雨・過湿+高温
乾腐病・軟腐病・白色疫病が同時に出やすい条件が重なる。特に植付期・分球期の高温多湿は種球・球の腐敗リスクを高めるため警戒。
強風+砂地の乾燥
砂丘地特有の表土移動と苗・種球の露出、乾燥ストレスが重なりやすい。防風・被覆の要否を現地で確認。
収穫期の高温多湿+調製の遅れ
発芽・変色・腐敗が同時に進みやすい。掘り取り後の速やかな調製・低温管理の要否を確認。
このデータは気象条件から「出やすい状態」を示すもので、病害・生理障害・分球不良の発生を確定しない。砂地の保肥力・排水性、種球の健全性、連作歴、施肥(分施)は気象からは推定できず現地確認が必要。数値的な閾値はデータに明記がないため定性表現に留めている。品種・産地・作型(1年掘り/2年掘り)で生育経過は大きく異なる。防除に触れる場合も、農薬は登録内容を確認のうえ判断すること。
自分の畑のラッキョウを、今日の天気と写真で見てもらうなら
AGRIX AI は、作物の写真から病気・害虫・生理障害を見分け、地域の天気予報と生育の段階を重ねて「今日なにを見に行くか」を出すアプリです。このページの内容は、アプリが判断に使っているデータの一部です。
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このページについて AGRIX AI に入っている作物の「天気への反応」と「病害虫の出やすい条件」のデータを、そのまま読みやすく並べたものです。数値は一般的な目安で、品種・地域・作型で変わります。病害虫の発生を言い当てるものではなく、「出やすい条件」と「見に行く所」を示しています。
農薬を使うときは、ラベルの登録内容と、お住まいの県の病害虫防除所が出す情報・防除指針に従ってください。
作り方:AGRIX AI のデータ(作物66種の天気への反応・22作物の病害虫の条件)から、プログラムで1作物1ページに並べています。文章や数値は足していません。データを直すと、このページも作り直します。
作成:北島真史(RAIXEN・AGRIX AI 開発)。元専業農家(ブロッコリー4ha・ネギ・ズッキーニほか10年)、農業資材店で土壌診断と肥料・農薬の相談を担当、今は米6ha・ネギの兼業農家。著書『直売所で儲かる心理設計』。